
ここ最近の暑さに、体も心も少しずつバテてくる7月。
外に出れば強い日差し、スマホを開けば溢れる情報。
気づけば、何かに追われているような気分になって、
ほんの些細な言葉にも、心がざらついてしまうことがあります。
誰かの言葉に傷ついたり、
“それ、間違ってるんじゃない?”と正されてしまったり、
まるで自分の感じ方そのものが、間違っているように思えてしまう瞬間。
でも、あとから冷静になって振り返ってみると、
その“正しさ”って、ほんとうに「正解」だったのかな……?と
小さな違和感が胸に残っていたりします。
本日は「“誰かの正しさ”に押しつぶされそうなとき、思い出したいこと」というテーマで綴ってみました。
「正しさ」はひとつじゃない

人はそれぞれ、生きてきた環境も価値観も違います。
家族のあり方、仕事に対する考え方、日常の選択のひとつひとつまで、
まったく同じ経験をしてきた人なんて、ひとりとしていません。
なのに、私たちはときどき、
“これはこうするべき”“それは違うよ”と、
まるで“ひとつの正解”があるように語られる場面に出会います。
もちろん、相手に悪気があるとは限りません。
ただ、自分の信じる「正しさ」を、そのままぶつけているだけかもしれない。
でも、どれほど言葉に力があっても、
それがあなたを苦しめるものであるなら、
いったん距離をとってもいいのです。
「あなたにとっての正しさと、私にとっての正しさは、ちがうかもしれない」
その前提を忘れないことが、心を守るための土台になります。
「わたしの感じ方」もまた、真実
ときには、「そんなふうに思うのはおかしいよ」「気にしすぎなんじゃない?」
そんなふうに、自分の感情や反応を“軽く流される”こともあります。
でも、それを聞いてどこかモヤモヤしたなら、
その感覚こそが、あなたの本音かもしれません。
どんなに相手が“正しそう”なことを言っていても、
あなたが傷ついたなら、その気持ちはまちがいじゃない。
「私にとっては、こう感じた」
「私は、それが少しつらかった」
そうやって、自分の気持ちに正直になることは、
わがままでも、否定でもなく、
自分を大切にするための小さな声かけなのです。
押しつぶされそうなときは、「心のSOS」
言葉にできないまま、どんどん胸が苦しくなっていくとき。
それはきっと、心が出している小さなSOSです。
そんなときは、無理に“わかってもらおう”とせず、
まずは自分自身に手をのばしてあげましょう。
たとえば、こんなふうに。
- 自分の気持ちをノートに書いてみる
- ゆっくりと深呼吸をして、体の緊張をゆるめる
- 信頼できる人に「聞いてほしい」と言葉を渡してみる
- SNSやニュースなど、情報から少し距離をとる
自分を苦しめる世界から、いったん離れてみること。
それもまた、“自分を守る力”なのです。
「わたしは、どう感じた?」の問いかけを
誰かの正しさが強く響いてくるとき、
私たちはつい、自分の感覚を後回しにしてしまいます。
でも、本当に大切なのは、
その場で「どう反応すべきか」ではなく、
そのあとでそっと、「わたしは、どう感じた?」と問いかけてみること。
その問いに正解はありません。
怒っても、悲しくても、戸惑っても、それが“あなたの答え”です。
その答えを、誰よりもあなた自身が受け止めてあげてください。
“あなたのままでいい”という確信を

「正しくあること」は、ときに、窮屈さや不安を生みます。
間違わないように
見放されないように
誰かの期待に応えるように――
でも、誰かの基準を生き続けるのではなく、
あなた自身の声に寄り添って生きることは、
もっと穏やかで、やわらかな時間につながっていきます。
完璧でなくていい。
すぐに言い返せなくても、伝えられなくてもいい。
それでも、あなたの感じたことは確かにそこにあって、
あなたという存在は、それだけで“ちゃんとここにいていい”ものなのです。
まとめ
本日は「“誰かの正しさ”に押しつぶされそうなとき、思い出したいこと」というテーマで綴ってみました。
この記事のポイントをふり返ります:
- 「正しさ」は人によって違い、ぶつかることもある
- 自分の感じたことを否定せずに認めてあげることが、自分を守ることにつながる
- 押しつぶされそうなときは、情報や人との距離をやさしくとってみる
- 他人の基準に合わせるより、自分の感覚に耳をすませることが、本当の“自分らしさ”につながる
いま、心のどこかで小さく息をひそめている“あなた自身の声”に、
どうかそっと寄り添ってあげてください。
それだけで、またひとつ、優しくなれる朝が始まるかもしれません🌿