今日は七夕。“願いごと”を見つける、心の棚おろし

ことばの贈りもの

今日は7月7日、七夕の日です。
夜空を見上げて、短冊に願いを託す日――そんな風に思い浮かべる方も多いかもしれませんね。

わたしはかつて北海道で暮らしていたことがあり、
その頃は七夕といえば8月7日が本番でした。
静かに、でも確かに季節の節目として、あの夜空を思い出します。

でも、いま住んでいるのは関西では
今日が七夕の本番です。

だからこそ今夜は、「いまのわたしの願いごと」を見つめる日として、
少しだけ自分の心の奥と対話する時間を持ってみませんか。

本日は、「今日は七夕。“願いごと”を見つける、心の棚おろし」というテーマで綴っていきます。

願いごとは、心の奥にある「ほんとうの声」

願いごとって、不思議です。
短冊に「◯◯になれますように」「◯◯が叶いますように」と書くとき、
それはただの夢や目標ではなく、
今の自分が、どんな気持ちで日々を過ごしているかをそっと映してくれるものです。

たとえば――

  • 「健康で過ごせますように」
    → 少し無理をしていると、自分でも気づいているのかもしれません。
  • 「大切な人が笑っていますように」
    → 誰かのことを、ずっと心にかけている毎日かもしれません。
  • 「もっと自分を好きになれますように」
    → 本当は、いまの自分に優しくなりたいのかもしれません。

願いごとは、心の鏡なのです。
だからこそ、「いま、なにを願いたいんだろう」と、
自分に問いかけてみるだけでも、大切な時間になります。

願いは、叶えることだけが目的ではありません。
叶っても、叶わなくても、願うことで自分の心と向き合える。
そこにあるのは、“未来への希望”という名の静かなエネルギーです。


願うことは、自分自身を信じることでもあり、
見えない明日を、やさしい光で照らしてあげるような時間でもあるのです。

また、願いは自分のことだけじゃなくて、
誰かを想う気持ちから生まれることもあります。
「あの人が元気でいてくれますように」
「遠くの友人に、いい知らせが届きますように」
そんな“祈りのような願い”は、言葉にならなくても、心の奥にそっと灯っているものなのです。

願いごとは、声に出さなくてもいい。紙に書かなくてもいい。

七夕といえば、短冊。
でも、願いごとってもっと自由でいいと思うのです。

誰にも見せなくても、誰かに話さなくても、
心の中でそっと思い描くだけでも、
それは立派な「願いごと」です。

小さな願いでも、ひとりきりの願いでも、
それを感じている自分を、まずは認めてあげることが大切です。

願いごとを見つけるための、やさしい問いかけ

今夜、ほんの数分でもいいので、
手帳やスマホのメモ、あるいは心の中で、
次のような問いかけをしてみてください。

● 最近、心がときめいたことは?

そこに、あなたの「好き」が眠っています。

● どんなとき、自分らしくいられる?

その時間が、あなたの本音に近い時間かもしれません。

● いま、何がほしい?(物でも、時間でも、気持ちでも)

今の自分が満たされたいものを、素直に受け止めてみてください。

● 叶うかどうかは関係なく、願いたいことって?

現実をいったん横に置いて、自由に思い浮かべてみることで、
自分でも気づかなかった「想い」が見えてくることがあります。

答えは出なくても大丈夫。
問いかけをすることそのものが、心に光を灯す行為です。

8月の七夕にも、もう一度見直してみよう

北海道で暮らしていたとき、8月の七夕は夏の静けさのなかで迎えるものでした。
今日の七夕で見つけた願いは、8月7日にもう一度ふり返ってみるというのも素敵です。

「今日のわたしが願ったこと」
それがひと月後のわたしに、どんな風に響くのか。
願いが育っていく時間を、あえてつくってみるのも、豊かな営みです。

願いは、未来をやさしく照らす灯り

七夕の夜空に浮かぶ星たちは、遠い昔から変わらず輝き続けています。
願いごとを思い浮かべるとき、
そんな普遍的な光に、自分の心を重ねてみたくなることがあります。
自分の願いも、あの星のように、
誰かの心を照らすものに育っていくかもしれません。

願いごとは、叶うかどうかよりも、「願う」ということ自体が大切です

それは、自分を信じてみること。
未来を信じてみること。
そして、「わたしも願っていい」と思える、その感覚。

願いは、見えない未来にそっとあかりをともしてくれる存在です。

まとめ

本日は「今日は七夕。“願いごと”を見つける、心の棚おろし」というテーマで綴ってみました。

この記事のポイントをふり返ります:

  • 願いごとは、心の奥にある「いまの声」
  • 書かなくても、話さなくても、思い描くだけでもじゅうぶん
  • 自分への問いかけで、願いの種を見つけられる
    • 最近ときめいたことは?
    • 自分らしいと感じる時間は?
    • 今、満たされたいものは?
    • 本音で願いたいことは?
  • 7月7日の願いは、8月7日にもう一度見つめ直すこともできる
  • 願うことは、自分と未来をつなぐ静かな灯り

今夜、もし夜空に星が見えたなら。
そっとひとつ、自分の心の中から生まれた願いをのせてみてください。

その願いは、誰にも見えなくても、
きっとあなたの中で、やさしく息づいていきます。

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