まだ間に合う。年齢のせいにしないで始めてみたいこと

やさしい自己成長

7月3日は、母の83歳の誕生日でした。

当日は、家族みんなで「今日は連絡しよう」と、
それぞれ電話をかけていたのですが、
なぜか誰にかけても、まったくつながらず……。

「出かけているのかな」「体調を崩したんじゃないかな」と、
心の中で少しだけ不安が広がっていました。

数日たって、ようやく母から電話がありました。

「民謡の大会だったのよ」
その声を聞いた瞬間、ただただホッとしました。

母が民謡を続けていることは知っていますし、大会に出ることもこれまでに何度もありました。
でも、やっぱり“つながらない時間”には、いろんな思いがよぎってしまうものです。
元気な声が聞けて、本当に安心しました。

そして母は、あっさりと、こんなことも言っていました。

「70歳以上の人だけでも、70人くらいいてね、
100歳以上の人もたくさんいて、私なんて、まだまだ若いほうだったわ」

そのさらりとした一言に、ふっと笑みがこぼれると同時に、
私の中で何かが静かに動き出しました。

「そうか、まだ間に合うんだ」
「私も、まだまだチャレンジできるんだ」

そんな想いが、じんわりと湧いてきたのです。

本日は「まだ間に合う。年齢のせいにしないで始めてみたいこと」
というテーマで綴ってみました。

年齢を重ねることは、“終わり”じゃない

「もうこの歳だから」「いまさら始めても遅い」
そんなふうに、何かをあきらめる理由として“年齢”を持ち出してしまうこと、ありませんか?

でも母の言葉を聞いて、はっとしました。

70歳を超えても、80歳を超えても、舞台に立つ人たちがいる。
しかもそれを、“ふつうのこと”として、さらりと話している。

「私なんて、まだ若いほうだったわ」
――その言葉は、笑いながらも、堂々としていました。

人生いくつになっても、こんなに生き生きと何かに取り組む姿があるのだと、
教えてもらった気がしました。

「いま」だからこそ、できることがある

若いころの方がエネルギーはあったかもしれません。
でも、いまの私には、経験という土台と、自分自身を見つめる目があります。

むしろ、「いまだからこそ始められること」がある。
「いまの私だからこそ、挑戦できる形」がある。

母の話を聞いて、私は心から思いました。
自分の人生にも、まだまだ余白がある。
その余白に、自分で好きな色を塗っていける自由が、ちゃんとあるのだと。

母は、「昔よりも、今のほうが人前で唄うのが楽しいのよ」と笑って話していました。

緊張しないの?と聞くと、
「するよ、でも出たら気持ちいいの」と
どこかすがすがしいのが印象的でした。

若い頃より、むしろ“自分のままでいられる”時間を楽しんでいるように感じました。

そんな母の話を聞いていたら、
私自身も、やってみたかったことがふっと浮かんできました。

文章を書きたい、ちょっと習い事もしてみたい、知らない場所に行ってみたい…。
気づけば、いろんな“やってみたかったこと”が、心の中にちゃんと息をしていたのです。

たとえ失敗しても、何度でもやり直せる

もし何かを始めて、思ったようにいかなかったとしても――
それで終わりじゃないんですよね。

いくつになっても、やり直せる。
形を変えて続けてもいいし、少し休んでまた戻ってきてもいい。
回り道も寄り道も、全部、自分の時間のうちなのです。

母の年齢まで、私はまだ何十年もある。
ということは、それだけ何度でも挑戦できるし、何度でもやり直せるということですよね。

そう考えると、なんだか肩の力がふっと抜けて、
「やってみようかな」という気持ちが、ほんの少し育ち始めた気がします。

もしかすると、あなたの中にも、“年齢のせいにして後回しにしていたこと”があるかもしれません。
今なら、それにやさしく手を伸ばせるかもしれない。
そんな気づきのきっかけになれば、嬉しいなと思います。

チャレンジは小さくていい。誰かと比べなくていい。

チャレンジと聞くと、「大きなこと」「特別なこと」と思いがちですが、
始まりはもっと小さくていいんです。

  • 気になることをちょっと調べてみる
  • やってみたいことを誰かに話してみる
  • 道具をそっと手元に置いてみる
  • 少しずつ、できることから始めてみる

誰かと比べる必要はまったくありません。
「自分がやりたいからやる」
その気持ちを、自分自身が信じてあげられたら、
もうそれだけで素敵な第一歩です。

まとめ

本日は「まだ間に合う。年齢のせいにしないで始めてみたいこと」というテーマで綴ってみました。

この記事のポイントをふり返ります:

  • 母の民謡大会の話から、「年齢を理由にあきらめる必要はない」と感じた
  • 今の自分だからこそ、できるチャレンジがある
  • 母の年齢までに、まだまだ何度でも挑戦できる時間がある
  • 失敗しても、回り道でも、やり直しはいつだってできる
  • 小さな一歩でも、自分の気持ちを大切にすることが“始まり”になる

あなたの中に眠っている、「やってみたいな」の種。
もし、ほんの少しでも顔を出してきたなら――
その芽を、そっと大事にしてあげてください。

いつからだって、はじめていい。
そして、何度だって、やり直していい。

それを私自身、母の姿を通して思い出した今日この頃です🌱

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