
暑さが本格化し始める7月。
気温の上昇とともに、体がだるく感じたり、
なんとなく気持ちがカラカラしてしまうような日がありませんか。
「こまめに水分をとりましょう」とはよく聞く言葉ですが、
実はわたしたちには、体だけでなく“心の潤い”も大切です。
ちょっとしたことでイライラしたり、
疲れていないのにため息が出たりするのは、
心が“渇き気味”になっているサインかもしれません。
本日は、「“水分補給だけじゃない”心にも潤いを与えるセルフケア」というテーマで綴っていきます。
良かったら、参考にしてみてくださいね。
7月の心は、思った以上に乾きやすい
7月は、日差しが強くなり、外気温も急上昇。
体は汗をかいて水分を失いがちですが、
実は心も、知らず知らずのうちに消耗しやすくなっています。
たとえば――
- 人とのやりとりに、いつもより気を使って疲れてしまったり
- 予定が詰まりすぎて、自分のための時間が持てなかったり
- 外気と冷房のギャップに体調を崩し、気持ちまでふさぎこんでしまったり
そんなふうに、「思っていた以上に疲れていた」と感じるのが、この季節の特徴です。
暑さに体力を取られるのと同じように、
心もまた、“涼しさ”や“やさしさ”を求めているのかもしれません。
心に“潤い”があるときって、どんなとき?
水を飲んだときのように、
「ああ、しみわたるなあ」と感じる瞬間。
それは、心にもたしかに存在します。
たとえば――
- お気に入りの音楽を流した瞬間
- 誰かのやさしい言葉に、ほっと肩の力が抜けたとき
- 何もせず、空を見上げていたら涙がこぼれそうになったとき
それは、心が水分を吸い込んでいくような瞬間。
心の潤いとは、余裕でもあり、安心でもあり、
「いまここ」にある感覚と深くつながっています。
心に潤いを届けるセルフケア5選

ここからは、7月にぴったりの「心を潤すセルフケア」をご紹介します。
どれも特別な準備は不要で、今日からすぐに始められるものです。
① 朝いちばんの「静けさ」を味わう
目が覚めたら、スマホを見る前に、
1分だけでも静けさに身をゆだねてみましょう。
窓の外の光や鳥の声、部屋に差し込む風。
それらに意識を向けるだけで、心はスッと落ち着きます。
この“静けさ”が、心の潤いを取り戻す第一歩になります。
② 五感にやさしい飲みものを
いつもよりちょっと丁寧に、飲みものを用意してみましょう。
ガラスの器に冷たいハーブティーを注いで、
お気に入りのコースターを添える。
その一杯が、「自分を大切にしている」という感覚を呼び起こします。
おすすめはミント、カモミール、レモングラスなどの清涼感あるハーブ。
五感にやさしい刺激を与えることで、心がふっと緩みます。
③ “ととのえようとしない時間”をつくる
部屋を片づけなきゃ、メールを返信しなきゃ、
と常に「何かを整えよう」としていると、心は休まりません。
ときには、**“なにもしない時間”**をあえて確保してみてください。
ゴロンと寝転がって、天井を見つめるだけでもOK。
整っていない部屋も、完了していないタスクも、そのままで。
「そのままの自分でも大丈夫」と思える瞬間が、心の潤いを育てます。
④ 好きな言葉を声に出す
本や詩、好きな人の言葉、自分が大切にしているフレーズなど、
“やさしい言葉”を声に出して読むことも心のケアになります。
たとえば――
「今日もちゃんと生きてる、それだけですごい」
「わたしのペースで、わたしの道を」
「焦らなくていい。ゆっくりでいい。」
言葉には、音の力があります。
自分の声で言葉を響かせることで、心に水がしみこむような感覚が生まれます。
⑤ “誰か”ではなく“自分”にねぎらいを向ける
誰かのために動くことが多い人ほど、
自分へのねぎらいを忘れてしまいがちです。
1日の終わりに、心のなかでこうつぶやいてみてください。
「今日もわたし、おつかれさま。」
「よくがんばったね。」
「できることを、ちゃんとやってたよ。」
その一言が、心の渇きを癒やしてくれる小さな水滴になります。
心を潤すことは、生活のなかの“深呼吸”

水分補給が体のための“基本”であるように、
心に潤いを届けることも、わたしたちにとっての“基本”です。
それは、大きな変化をもたらすものではないかもしれません。
でも、日々のなかに小さな深呼吸を増やすことで、
心は少しずつ、健やかな方へと向かっていきます。
まとめ
この記事のポイントをふり返ります:
- 7月は、心も乾きやすくなる季節
- “潤い”とは、安心感や静けさと深くつながっている
- 心を潤すセルフケアとしておすすめは:
- 朝の静けさを味わう
- やさしい飲みものを用意する
- 「ととのえない時間」をもつ
- 好きな言葉を声に出す
- 自分にねぎらいをかける
水分をこまめにとるように、
どうか「心の潤い」も、やさしく補ってあげてください。
がんばることより、ほっとすること。
すこし立ち止まることで、また一歩、やさしく進めますように。