
誰かと一緒にいるとき、
ふと「なんだか疲れるな」と感じることはありませんか?
それが大切な人であっても、なぜか気持ちが重くなったり、
少し息が詰まるように感じることもあるものです。
ましてや、自分とはちょっと感覚が合わないと感じる人なら、なおさらですね。
そんなとき、わたしが心がけているのは、
「離れることは悪いことじゃない」という考え方です。
つながりを切らずに、でも少しだけ距離を見直してみる。
それは、自分にも相手にもやさしくあるための、静かな選択かもしれません。
本日は、「少し離れてみるという選択。ちょうどいい距離で、人と向き合う」というテーマで綴っていきます。
「好きな人たち」でさえ、なんだかしんどい日
予定がつまっていて、連絡もたくさん届いていて、
ひとつひとつにちゃんと向き合おうとすればするほど、心が疲れてしまいますよね。
人とのやりとりは楽しいはずなのに、なぜか気が重くなる日。
そんなことが、6月の終わりごろには特に増えるような気がしています。
季節の変わり目で、体も心もなんとなく不安定になりがちな時期です。
そのタイミングで誰かと関わりすぎてしまうと、
知らないうちに自分の感情が消耗してしまうのかもしれません。
わたし自身、相手に気を遣いすぎたり、
ちゃんと応えようとして頑張りすぎたりして、
あとからぐったりしてしまうことがありました。
そんな日々のなかで、気づいたことがあります。
つながりすぎることも、疲れの原因になるのだということです。
“合わない”と感じる人への、無理のない接し方

どれだけ丁寧に接しても、なぜかうまく噛み合わない相手がいます。
話すたびにちょっとだけモヤっとしたり、
その人といると、自然に笑えていない自分に気づいたり。
「悪い人じゃないのに、なぜか疲れる」
そんなふうに感じる人との関係、きっと誰にでもあるのではないでしょうか。
以前のわたしは、「ちゃんと分かりあわなきゃ」と思っていました。
距離をとるのは失礼なんじゃないか、
わたしが努力すれば関係は良くなるんじゃないか——と。
でも今は、すこし違う考え方を持っています。
無理をしない距離感を選ぶことは、
相手を思いやる行動でもあるということ。
たとえば、必要以上に会話を広げない。
雑談が続かないときは無理に盛り上げなくていい。
自分から関わらなくても、向こうが話しかけてきたら笑顔で応じる——
それくらいのバランスを大切にするようにしています。
「深く関わらない」のではなく、「無理に近づかない」。
その選択は、わたしにとっても、相手にとっても、
自然体でいられる関係の築き方なのだと思うようになりました。
近すぎず、遠すぎない関係でいられたら
どんなに親しい人でも、いつも隣にいる必要はありません。
連絡を取り続けなくても、信頼や好意はちゃんとそこにあるものです。
わたしは今、そんなちょうどいい関係性を大切にしています。
たとえば、ふとしたタイミングで連絡をとる。
でも、しばらく間が空いても気にしない。
誘いを断っても、それで終わらない関係。
そんなゆるやかさが、とても心地よく感じられるのです。
自分の呼吸を大切にできる人間関係。
それは「距離がある」からこそ、見えてくる安心感かもしれません。
関係が近すぎると、逆に見えなくなってしまうこともあります。
相手の本当の気持ちや、自分の中の違和感。
それらに気づくためにも、ときにはほんの少し“間”を置くことが必要です。
関係を「手放す」のではなく、「形を変えてみる」

人との関係を考えるとき、「続けるか、やめるか」のどちらかで悩むことがあります。
でも実際には、そのあいだにもっとたくさんの選択肢があるはずです。
「いまは、少し離れてみよう」
「しばらく間をあけてみよう」
「前ほど頻繁には会わなくても、また話せるときが来たらそれでいい」
そんなふうに、そのときの自分の状態に合わせて、関わり方を変えていく関係もあっていいと思うのです。
相手のことが嫌いになったわけじゃない。
でも、自分を守るために、いったん距離を見直す。
そんな行動を、もっと自然に、もっと自分らしく選んでみる。
わたしは、そういう関係のあり方を大切にしていきたいと思っています。
まとめ
人とのつながりが、少し重たく感じられるとき。
「離れることは悪いことではない」と思えるだけで、心がすこし軽くなります。
- 親しい人との関係でも、疲れてしまうときがある
- 「合わない人」とは、無理せず接するスタンスが自分を守ってくれる
- 距離をとることは冷たさではなく、自然なリズムを保つ方法
- 近すぎず遠すぎない“ちょうどいい関係”は、安心感を生む
- 関係は切る・続けるの二択ではなく、“今の自分に合った形”に変えていける
わたしたちは、日々のなかで無数の関係を生きています。
そのすべてに力を注ぐ必要はありません。
大切なのは、「いまの自分にとって心地いい距離感」を、
自分自身で選びとっていくことです。
あなたが、無理をせず人と関われる場所に身を置けますように。
そして、人との距離に迷ったとき、この言葉がそっと寄り添えますように。