
こんにちは。
そして、はじめまして。
朝、カーテンの隙間から差し込む光が、少しやわらかく感じました。
季節の匂いとともに、今日が“特別な日”であることを、静かに思い出します。
今日、6月10日は、私の誕生日です。
この世界に生まれてから、いくつもの季節を重ね、またひとつ歳を重ねました。
子どものころの誕生日といえば、ケーキやプレゼントが楽しみでした。
でも、私の家ではイベントを特別に祝う習慣があまりなく、誕生日の夕食は「その人の好きなものを食べる」。
―それだけの、静かな祝い方でした。
小さな頃の私は、「もっと特別に祝ってほしい」と、少しだけ不満を感じていたのを覚えています。
けれど今になって思うのです。
その「さりげない日常こそ」が、最高の贈り物だったのだと。
大切なのは“形”ではなく、“気持ち”だったのだと。
年齢を重ねた今だからこそ、ようやくその意味がわかります。
誕生日は、静かに自分を見つめる日

誕生日という日は、誰かに祝ってもらう日から、
自分自身を静かに見つめ直す日に変わっていきました。
過去の自分、今の自分、そしてこれから歩んでいく自分。
そのすべてを受けとめながら、
「これまでありがとう」
「これからもよろしくね」
と、心の中でつぶやく日になりました。
これまでの選択や出来事を振り返ると、
そのどれもが、今の私を形づくってきた“ピース”だったのだと感じます。
うまくいかなかった日も、遠回りした時間も、
ぜんぶが“必要な経験”として、自分の一部になっている。
だからこそ、今日は静かに、自分に「おめでとう」と言いたいのです。
そんな思いを抱きながら
私は今年の誕生日に、ひとつの“ギフト”を贈ることにしました。
それが、このブログ。
「Butterfly Experience Gift」です。
流れていく言葉を、そっと留めておきたい
いまは誰もがSNSで発信できる時代。
けれど、タイムラインの流れの速さに、ふと感じたことがあります。
「本当に大切な言葉ほど、流れていってしまうな」と。
誰かの言葉に励まされたり、
見知らぬ人の文章が、まるで自分への手紙のように響いたり。
そんな経験が、私の人生には何度もありました。
だから今度は、私がその“手紙を書く側”になりたいと思ったのです。
流れ去るSNSではなく、
必要な人に、必要なタイミングで届くような場所をつくりたい。
たとえば夜、少し落ち込んで布団に入ったとき。
ここを開けば、心が少しだけ温まるような――
そんな「心の灯台」みたいな場所をつくりたい。
そんな思いから、このブログを始めました。
ブログ名「Butterfly Experience Gift」に込めた想い

この名前には、私のこれまでの道のりと、これからの願いを重ねています。
Butterfly(蝶) は、私の屋号「胡蝶」にも込めた象徴。
幼虫からさなぎ、そして羽ばたく蝶へと姿を変えるその生き方に、
「変化を恐れずに生きる」力強さを感じています。
蝶の一生は短いけれど、
その限られた時間の中で、季節や風や光を全身で感じながら生きています。
変わることを恐れず、流れに身をゆだねながら生きていく姿に、
私はいつも励まされるのです。
Experience(経験) は、私の生きてきた時間そのもの。
喜びも、痛みも、迷いも、すべてが“私という物語の一部”であり、
それらは誰とも比べられない唯一のギフトです。
Gift(贈り物) は、その経験を、
言葉という形にして誰かにそっと手渡すこと。
そうして、誰かの心に小さな灯りがともるなら、
それだけで十分だと思っています。
これから綴っていきたいこと
このブログでは、私の日々の経験を通して、
「心がほんの少し軽くなる」ような言葉を綴っていきます。
たとえば、
- 日常の中で見つけた小さな幸せ
- 自分を大切にするための習慣
- 誰かとすれ違ったときの心の整え方
- 年齢を重ねることで見える景色
- 女性として、母として、一人の人間としての想い
どれも特別なことではないけれど、
だからこそ誰かの心に寄り添える言葉を紡ぎたいと思っています。
蝶がそっと舞うように、軽やかに、やさしく。
でも確かに残っていく言葉を、ここに記していきます。
この場所は、誰かを励ますためだけのものではなく、
私自身が自分を取り戻すための“ひとつの祈り”でもあります。
書くことで整理され、手放せるものがある。
書くことでしか、出会えない「新しい自分」がいる。
その循環の中で、また静かに羽ばたけたらと思っています。
最後に
変わることを怖がらないで
このブログを始めることは、私にとって小さな挑戦です。
けれど、「変わることを怖がらない」と決めた今日だからこそ、
こうして新しい一歩を踏み出せました。
これまでの経験に意味を見出し、
それを誰かと分かち合うこと。
それが、私にとっての“ギフト”です。
この場所に綴る言葉たちが、
あなたの心に、そっと寄り添うものでありますように。
そして、今日という日が――
私にとっても、あなたにとっても、
“なにかが始まる日”でありますように。

