
がんばっていないと、不安になる日もある
「ちゃんとやらなきゃ」
「もっと前に進まなきゃ」
そんなふうに、自分を励ましながら毎日を過ごしている人は、とても多いと思います。
けれど、どんなに前向きな気持ちでいても、
ふと気持ちが切れてしまう日や、
体が重くて何もできない日もありますよね。
やろうと思っていたことに手がつかず、
ダラダラしてしまったり、SNSを見て一日が終わったり。
そんな自分を責めてしまうこと、ありませんか?
「わたし、成長できていないのかも」
「このままじゃだめなんじゃないか」
そんな言葉が、ふと胸に浮かんでくるかもしれません。
でも、ちょっとだけ立ち止まって考えてみてください。
本当にそうでしょうか?
成長って、本当に目に見えるものだけなのでしょうか?
大きな変化や結果がなかった日も、
心のどこかで、静かに変化が起きていたかもしれません。
こちらでは、「がんばらない日」の中にもきっとある、
“やさしい成長”や“静かな前進”のかたちを一緒に見つけていきたいと思います。
良かったら参考にしてみてくださいね。
小さな成長は、こんなふうにやってくる

たとえば——
- 今までは引き受けていた頼まれごとを、断れた
- 怒らずに深呼吸してから、言葉を選べた
- 何かをやめたことに、罪悪感を感じなかった
- 「疲れたな」と口に出せた
- いつもなら気づかない鳥の声に、ふと立ち止まれた
それだけでなく、
- 朝起きて「今日は無理かも」と思ったけど、顔を洗えた
- ひとこと「ありがとう」が、ちゃんと言えた
- 好きな音楽を流して、少しだけ心がゆるんだ
- なにもできなかった自分を、ほんの少しだけ「それでもいい」と思えた
- 夜ふかししすぎた日も、「今日は早く休もう」と自分に優しくできた
こうしたひとつひとつは、もしかしたら誰かに話すほどのことではないかもしれません。
でも、その日そのときのあなたが選んだ“やさしい一歩”です。
自分で自分を丁寧に扱うこと、それ自体がとても大きな変化なのです。
他人から見たら些細に見えるかもしれないけれど、
「今までの自分」と比べたら、それは確かな前進かもしれません。
そして何よりも、「そうしよう」と思った気持ちが、すでにあなたの中にあったということ。
外から見えるようなスピードや成果だけが成長じゃない。
むしろ、自分の内側に静かに起きた変化のほうが、深く根を張っていることもあります。
がんばらない日の、自分の記録をつけてみる
「なにもできなかったな」と思う日こそ、
あえて自分の行動を言葉にしてみるのがおすすめです。
手帳でも、スマホのメモでも、SNSの下書きでも構いません。
1日の終わりに、こんなふうに書いてみてください。
- 「今日は、お昼ごはんをちゃんと味わえた」
- 「なんとなく機嫌が悪かったけど、それでも誰かにやさしくできた」
- 「一歩も外に出なかったけど、それでもまあ、いい日だった」
- 「今日、ひとつ手放せたことがある。それが小さくても、うれしかった」
不思議なことに、「書く」ことで、
自分では気づかなかった小さな選択や成長が浮かび上がってきます。
それは“反省”ではなく、
「今日のわたしも、ちゃんと生きていた」ことを確認するやさしい作業です。
そして、文章にすることで、少しだけ自分に対して目が向けられるようになります。
「がんばった」と書けなくても、「今日はこれでよかった」と言葉にできたら、それで十分なんです。
たとえ一見なんでもないような日でも、
その積み重ねが、ちゃんとあなたの“これまで”をつくってきたのですから。
まとめ

『「がんばらない日」も、ちゃんと前に進んでる』~やさしい成長を、そっと振り返ってみましょう。
目に見える成果がないと、
「今日は何もできなかった」
そんなふうに感じてしまうこともあるかもしれません。
でも、思い返してみてください。
あなたは今日、こんなことをしていたかもしれません。
- 🌿 できない自分を責める代わりに、「疲れてるんだな」と気づけた
- 🌼 誰かの頼みごとを、無理せず断ることができた
- 🌬 イライラにのまれず、ひと呼吸おいてから返事をできた
- ☕ お昼ごはんをちゃんと味わえた、自分のための時間をとれた
- 🍃 小さな自然の変化に気づけた。いつもより空を見上げた
- 💬「これでいい」と、自分に言ってあげられた
これらはすべて、“静かだけれど、確かな成長”の証です。
誰に見せるでもなく、誰かと比べるでもない、
あなた自身が気づいてあげることで、初めて実感できる成長です。
今日もあなたは、ちゃんと生きていました。
それだけで、もう十分前に進んでいます。