
9月、朝晩の空気がひんやりしてきて、窓を開ければ虫の音が澄んで聞こえる季節ですね。
日差しは柔らかくなり、夕暮れはどこか物寂しい色を帯びていきます。
夏の開放感から一転して、秋は「内側に戻る」ような季節です。
心も体もほっとする一方で、夏に溜め込んだ疲れがじわりと顔を出すこともあります。
暑さや冷房での冷え、寝不足、イベント続きの疲労。
静けさに包まれると、ふっとその重さを実感する瞬間もあるでしょう。
そんなときこそ、自分の心身の声をきちんと聞き取ることが大切です。
無理に頑張るのではなく、少し立ち止まり「整える」こと。
小さなチェックを日常に取り入れることで、心は驚くほど軽やかになっていきます。
本日は「秋の始まりに、心を守るセルフチェックリスト」というテーマで綴っていきます。
心を守るセルフチェックリスト10項目

1|呼吸は浅くなっていませんか?
気づかぬうちに肩で息をしているときは、心が緊張しているサインです。
そんなときは一度、椅子に深く腰をかけて目を閉じ、ゆっくりお腹をふくらませるように息を吸ってみましょう。
秋の空気は涼やかで、肺の奥まで新鮮な酸素が届く感覚があります。
呼吸が深まると、頭の中のもやもやも少しずつ晴れていきます。
2|眠りの質はどうですか?
夏の蒸し暑さで乱れた睡眠リズムを、今こそ立て直すときです。
私自身も夏の間は夜遅くまで写真の整理をしてしまい、寝不足で朝が重くなることがあります。
そんなときは、寝る1時間前にスマホを手放し、柔らかな灯りに切り替え、白湯を飲むようにしています。
ベッドに入った瞬間、すっと体温が下がり、眠りに落ちるのが楽になるのを実感します。
3|体を動かす時間はとれていますか?
9月は散歩に最適な季節。日中はまだ温もりを感じながらも、朝夕にはひんやりとした風が心地よく吹きます。
10分ほど近所を歩くだけでも、足裏から伝わる感覚や空の広さが心を解き放ちます。何も考えずに歩く時間が、心をリセットしてくれるのです。
4|体を冷やしすぎていませんか?
夏に冷たい飲み物やアイスを楽しむのは自然なこと。でもその反動で胃腸が弱り、体がだるくなることも。
そんなときは、温かいスープやお味噌汁を一杯。きのこや根菜を入れると、食物繊維やビタミンも摂れ、消化を助けます。鮭やじゃがいもなど秋の食材を取り入れるのもおすすめです。
5|旬の味を楽しんでいますか?
秋は実りの季節です。
梨の瑞々しさ、ぶどうの甘酸っぱさ、栗のほっくりとした甘み…。
自然の恵みを味わうと「食べることのよろこび」を思い出します。
食卓が少し色づくだけで、心に豊かさが広がるのです。
6|心配ごとを抱え込んでいませんか?
夏を終え、やらなければならないことが一気に押し寄せてくる9月でもあります。
気づけば「できていないこと」にばかり意識が向き、心が重くなることもあります。
そんなときはノートを開いて、「いま心配なこと」をすべて書き出してみましょう。
文字にするだけで頭の中が整理され、不安が現実的な大きさに戻っていきます。
7|人との距離感はちょうどいいですか?
夏は人との関わりが増える時期です。
楽しい反面、どこかで「疲れたな」と感じることもあります。
逆に、予定が減って急に孤独を感じる人もいるでしょう。
大切なのは「ちょうどいい距離感」。
無理に人に合わせすぎず、かといって自分を閉ざしすぎない。
散歩の途中で軽く挨拶を交わす、それだけで心がほどけることもあります。
8|自分をねぎらえていますか?
1日の終わりに「今日もよく頑張った」と声に出してみる。
ほんのひとことでも、自分の存在を認める力になります。
仕事や家事が思うように進まなかった日でも、「今日はここまでで十分」と締めくくる。
それだけで心が安心感に包まれていきます。
9|自然に身をゆだねていますか?
秋の森や公園を歩くと、足元の落ち葉がサクサクと鳴り、空の色が少しずつ変わっていくのがわかります。
自然に耳を澄ませると、「ああ、ちゃんと生きているんだ」という実感が戻ってきます。
ほんの短い時間でも、自然に触れることが心の養生になります。
10|“やめること”を選んでいますか?
新しい季節になると「やらなければ」が増えていきます。
けれど、やることを減らすのもひとつの選択です。
・夜遅くまでSNSを見続けるのをやめる
・完璧に家事をこなそうとするのをやめる
・無理に人に合わせるのをやめる
何かを“足す”のではなく、“減らす”ことで心が自由になる。これも立派なセルフケアです。
日々に取り入れるための工夫

リストを実践するコツは、「一度に全部やろうとしないこと」です。
例えば、私は一日の始まりに白湯を飲み、夜はスマホを手放して静かな読書をします。
それでも気持ちが落ち着き、季節の移ろいをやさしく受け取れるようになります。
自分にとって大切な項目を2つか3つ選び、「今日はここまで」と言葉にして眠りにつく。それだけで十分です。
まとめ
本日は「秋の始まりに、心を守るセルフチェックリスト」というテーマで綴ってみました。
- 季節の変わり目は、夏の疲れが出やすい
- 呼吸・睡眠・運動・食事・空間を小さく整えるだけで心身は回復する
- 旬の味や秋の空気に触れることが、心をやさしくほどく
- “やめる習慣”もセルフケアの大切な一歩
- すべてを完璧にする必要はなく、できることから少しずつで十分
秋は、心をリセットし、新しい季節を受け入れるための時間です。
どうか、今日の小さなチェックをきっかけに、あなた自身のペースで、軽やかな下半期を歩んでみてくださいね。
どうか無理せず、小さなチェックを日々に取り入れて、やさしく心を守ってくださいね。
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