8月の自律神経ケア。夏バテしやすい心と体の整え方

日々のマインドケア

8月は、暑さのピークと共に、心と体のバランスも乱れやすい時期です。

外は強い日差し、室内は冷房の風。
汗をかいては冷やされ、寝苦しい夜が続くうちに、なんとなくダルい、食欲が出ない、イライラしやすい……そんな“夏バテ症状”が心身にじわじわと現れてきます。

こうした状態には、自律神経の乱れが深く関係しています。

だからこそ、がんばりすぎず、夏の後半をやさしく乗り切る「自律神経ケア」が必要です。

本日は、「8月の自律神経ケア。夏バテしやすい心と体の整え方」というテーマで綴っていきます。

朝の光を浴びて、体内時計をリセットする

自律神経は、昼と夜のメリハリがあいまいになるとバランスを崩しやすくなります。

まず意識したいのは「朝の光」です。

起きたらすぐにカーテンを開けて、太陽の光を浴びることで、
体内時計がリセットされ、交感神経がスムーズに働き出します。

眠気が残るときは、ベランダに出て深呼吸したり、手を洗って冷たい水の感覚を味わうだけでもOKです。

朝の習慣が整うと、夜の眠りもぐっと深くなります。

朝の光を浴びる時間帯は「起床から30分以内」が効果的と言われています。
曇りの日や室内でも、窓辺でのんびり過ごすだけでも違います。

夏は早朝でも陽ざしが強いため、帽子をかぶったり、木陰を歩いたりと、無理のない範囲で「朝の外気」に触れることが、自律神経のバランスを取り戻すきっかけになります。

冷たいものは“少しずつ”、内臓を守る食事を

ついつい冷たい飲み物やアイスを摂りすぎてしまう季節ですが、
胃腸が冷えると、自律神経にも負担がかかります。

氷たっぷりのドリンクは避け、常温のお茶やぬるめの白湯をこまめにとるようにしましょう。

また、食事には「温」と「巡り」を意識した食材を!!

・味噌汁やスープなどの温かい汁物を一品
・梅干しや生姜、ネギなど、代謝を助ける薬味をプラス
・旬の野菜(きゅうり・トマト・ナスなど)は火を通して胃腸にやさしく

“内臓の冷え”を防ぐことは、心の安定にもつながります。

もし食欲がない日が続く場合は、豆腐や納豆、卵など、消化によくて栄養価の高い食材を中心に、量より質で整えるのもひとつの工夫です。

夏野菜は体を冷やす性質がありますが、加熱することで穏やかに取り入れることができます。
カレーやラタトゥイユのような夏野菜の煮込み料理もおすすめです。

無理のないリズムで“がんばらない”運動を

自律神経は、適度な運動で整いやすくなりますが、炎天下の中でのハードな運動は逆効果になることもあります。

おすすめは、夕方以降のストレッチや軽いウォーキングです。

室内なら、ラジオ体操やヨガ、深呼吸を取り入れた動きがおすすめです。

とくに
「吸って3秒・吐いて6秒」の呼吸を意識しながら身体を動かすと、副交感神経が優位になり、リラックス効果が高まります。

「動く」より「ゆるめる」。
そんな意識で体を扱ってあげることが、この季節には大切です。

また、筋肉をぎゅっと縮めてからゆるめる「漸進的筋弛緩法」なども、短時間で心身をととのえる方法として効果的です。

昼寝より“目を閉じるだけ”の休息を

暑さで寝つきが悪く、慢性的な寝不足が続いている方も多いかもしれません。

日中に仮眠をとる場合、長く寝すぎると夜の眠りに影響することもありますね。

そんなときは、15〜20分、横になって「目を閉じるだけ」でも十分に回復効果があります。
目から入る情報が遮断されることで、脳が休まり、自律神経の切り替えがスムーズになるのです。

涼しい部屋で、スマホを手放し、静かな音楽とともに目を閉じる——

それだけでも、午後からの疲労感がグッと軽減されます。

できれば毎日同じ時間帯に短時間の休息をとることで、体もそのリズムを覚えていきます。

「がんばらない夜時間」で自律神経を整える

夜は、1日のストレスや情報でいっぱいになった神経を“クールダウン”させる時間です。

・強い光を避けて、間接照明やキャンドルで過ごす
・スマホやニュースを遠ざけて、静かな音や読書でリセット
・ぬるめの湯船につかり、ぼーっとする

こうした時間は、交感神経から副交感神経へのスイッチを自然に切り替える助けになります。

特に「香り」は自律神経に直接作用しやすいので、ラベンダーやベルガモットなどのアロマを取り入れるのもおすすめです。

自分の好きな“整え方”をいくつか用意しておくと、
その日の気分に合わせて無理なくリラックスできます。

湯船につかれない日は、足湯でも十分。
足元を温めるだけで全身の巡りが良くなり、自然と眠気が訪れます。

まとめ

本日は「8月の自律神経ケア。夏バテしやすい心と体の整え方」というテーマで綴ってみました。

  • 朝の光を浴びて、体内時計と心を整える
  • 内臓を冷やしすぎず、“温かいもの”を味方にする
  • 「ゆるめる運動」で心身をほぐす
  • 目を閉じるだけの休息で脳をリセット
  • 夜は静かに、五感をととのえる時間をつくる

夏の後半を軽やかに過ごすために、自律神経のバランスをやさしく整えていきましょう。

“がんばるケア”ではなく、“ゆるめるケア”が、8月の自分を支えてくれますように。

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