出会いと別れのたびに胸が痛むのは、それだけ心が動いている証

昨日は100記事目を迎えました。
ここまで積み重ねてこられたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

そして今日は、その翌日として「人との出会いや別れ」について綴ります。

人との出会いと別れは、人生のあらゆる場面に訪れます。
留学先で親しくなった友人、旅先でたまたま心を通わせた人、職場の異動や転勤で共に過ごした仲間。
出会いは嬉しいものなのに、その後に訪れる別れはどうしてこんなにも胸を締めつけるのでしょうか。

笑い合った時間や心を支えてもらった瞬間があればあるほど、離れるときにこみ上げてくる痛みは強くなる。
それは時に「出会わなければよかった」とさえ思ってしまうほどの喪失感です。

けれど、私は最近こう考えるようになりました。
「出会いと別れのたびに胸が痛むのは、それだけ心が動いている証」なのだと。

良かったら、参考にしてみてくださいね。

出会いと別れの瞬間に感じること

留学先での生活を思い返すと、たくさんの出会いと別れがありました。
短期間しか一緒にいられなかった友人もいましたが、不思議なことに、その関わりが深ければ深いほど、別れのときは涙が止まりませんでした。

旅先でも同じです。
偶然の出会いが心に残り、ほんの数日の関わりだった人を、何年経っても思い出すことがあります。
「たった数日なのに、なぜこんなに大切に感じるのだろう？」と不思議に思うほどです。

職場の異動や転勤のときもそう。
日常の一コマを共有していた同僚との別れは、急に自分の生活の一部が欠けてしまったような感覚をもたらします。

別れはいつだって突然で、完全に準備することはできません。
だからこそ、その瞬間にあふれる感情は、とても純粋で強いのだと思います。

別れのときに胸が痛むのは、そこに「大切な時間」があったからです。

こうしたものが自分の一部になっていたからこそ、離れる瞬間に心が裂けるような痛みを覚えるのです。

「もう二度と会えないかもしれない」という思いが、さらに痛みを強めます。
けれどもその痛みは、決して無駄なものではなく「人を大切に思える心がある」という証拠でもあるのです。

別れがあるのは、その前に出会いがあったから。
痛みは「出会えた」という奇跡の裏返しなのです。

会えなくなっても、その人との記憶や経験は消えません。
思い出せる限り、それはあなたの人生に生き続けています。

再会できるかどうかはわからない。
けれど「また会いたい」と思える気持ちは、未来への希望をつないでくれます。

出会いと別れは、人を柔らかく成長させてくれます。

別れを経験するたびに、人との関わりの尊さを学び直しているのです。

日記や写真、手紙などに残しておくと、別れの後も記憶が鮮明に続いていきます。

「ありがとう」をきちんと伝えることで、別れは単なる喪失ではなく「一区切り」になります。

別れによって「失う」ものばかりを見るのではなく、「残る」ものに意識を向けてみましょう。
その人から受け取った言葉、学び、笑顔は、あなたの中で生き続けます。

不思議なことに、別れた相手の存在は、生活の中でふと顔を出します。
旅先で出会った人の口癖を思い出したり、留学先で一緒に見た景色が夢に出てきたり。
それは「別れてもつながっている」証拠です。

心の中に生きている人とのつながりは、距離や時間では消えることがありません。

出会いの喜びのあとに別れの辛さがあると知っていると、次の出会いを恐れてしまうこともあります。
「また別れが来るなら、出会わない方がいいのかもしれない」と思ってしまうのです。

けれども、別れを恐れて出会いを避けてしまうと、心は新しい経験から遠ざかってしまいます。
出会いがあるから人生は彩られ、別れがあるからその出会いは一層深く心に刻まれる。

出会いも別れも両方あってこそ、人との関わりは意味を持つのだと思います。

本日は「出会いと別れのたびに胸が痛むのは、それだけ心が動いている証」というテーマで綴ってみました。

胸の痛みは、心が確かに動いている証です。
それは苦しみではなく、人を愛し、大切に思うことのできる力のしるし。
どうか次の出会いも恐れずに、その瞬間の心の動きを大切にしていきましょう。