
朝は元気だったのに、夕方にはなぜか胸の奥がざわざわして。
昨日まで自信があったことに対しても、
急に「私って、本当に大丈夫なんだろうか…」と、不安が押し寄せてくる。
何が原因かはっきりしないまま、
心のバランスが崩れる日、ありますよね。
そんなとき、「不安を感じることはいけないことだ」と思って、
感情そのものを抑え込もうとしたり、無理に前向きになろうとして、
逆に疲れてしまうこともあります。
でも、本当に必要なのは、
“不安を抱えたままの自分に、やさしくする”ことなのかもしれません。
本日は「急にすべてが不安になる日、自分にしてあげたい5つのこと」というテーマで綴っていきます。
1. 不安を「名前」で呼んでみる

不安を感じたとき、私たちはつい「何とかしなきゃ」と思ってしまいます。
でも、まずしてあげたいのは、その感情に“名前”をつけてあげることです。
たとえば――
「また、自分を責めるクセが出てきたな」
「これは、“未来が見えない不安”ってやつかも」
「“失敗するかもしれない恐れ”が出てきた」
このように、不安の正体を言葉にしてあげるだけで、
自分の心との距離が少し取れて、
「今の自分はどうしたいのか?」が見えてくることもあります。
不安に“名札”をつけることで、
ただの漠然としたもやもやが、「扱えるもの」へと変わっていくのです。
2. 「自信の根拠」を、ひとつでも思い出す
突然、自信をなくしたような気持ちになるとき。
それは、決して“自信がゼロになった”わけではなく、
一時的に“信じる感覚”が見えなくなっているだけなのかもしれません。
そんなときは、自分がこれまでにやってきたことの中から、
“たったひとつ”でいいので、思い出してみましょう。
・仕事で「ありがとう」と言われたこと
・無事に続けている習慣があること
・誰かを助けた、さりげない一言
他人から見たら些細に思えるかもしれません。
でも、それは「わたしがわたしを支えてきた証拠」です。
不安がすべてを覆って見えるときほど、
小さな過去の記憶が、心を灯す灯台になります。
3. 「この不安も、やがて過ぎる」と思ってみる
不安は、まるで濃い霧のように感じます。
すべてが覆われて、前が見えなくなる。
でも、どんな霧も、ずっと同じ濃さで留まり続けることはありません。
過去を振り返ってみても、
あのときの不安が永遠に続いたわけではなかったはずです。
「今はこんな気分だけど、数日後には笑ってるかも」
「これがずっと続くわけじゃない」
そう思えたとき、
不安に“時間”という視点が加わって、
心が少し軽くなる瞬間が訪れます。
4. いったん、情報から離れる
不安が増幅してしまう背景には、
「情報の過多」もあるかもしれません。
SNSのタイムライン、
誰かの成功体験、
目に飛び込んでくる広告やニュース…。
今の自分と比べてしまい、
「こんな自分ではダメかも」と不安になることもありますよね。
そんなときは、ほんの少しの間、スマホを手放す。
ネットを閉じて、呼吸の音や、風の音に耳を傾けてみる。
情報を遮断した空間は、
心を整える“静けさの部屋”になります。
外の世界をいったんオフにすることで、
自分の本音がふっと浮かび上がってくることもあるのです。
5. 「いまの自分にしてあげられること」を1つ選ぶ

最後に。
不安に飲み込まれそうになったときは、
自分を「助ける行動」を、ひとつだけ選んであげましょう。
・お気に入りのハーブティーを淹れる
・好きな香りをかぐ
・安心する曲をリピートする
・誰かと他愛もない話をする
・あえて、ひとり静かにしてみる
大きなことをする必要はありません。
「今日のわたし」にできる、最小限のやさしさでいいのです。
自分の心の隣にそっと座るようなつもりで、
今日という日を、そっと包んであげてください。
まとめ
本日は「急にすべてが不安になる日、自分にしてあげたい5つのこと」というテーマで綴ってみました。
この記事のポイントを振り返ります:
- 不安を“名前”で呼ぶことで、心と距離がとれる
- 小さな「自信の根拠」をひとつ思い出す
- 「この不安も、いつか過ぎる」と時間軸で捉える
- 情報を遮断し、“静けさの部屋”をつくる
- 今日の自分にできる、最小限のやさしさを選ぶ
不安になることは、誰にでもあります。
でも、そのたびにやさしく立て直して、
また、自分のペースで歩いていければいいのです。
今日も、あなた自身をいちばん近くで支える人でいられますように。
心をふっと緩めて、一息ついていきましょうね。