
6月の終わりから7月にかけては、
気持ちの流れがいつもと少し違うように感じる日があるかもしれません。
上半期が終わり、「もっとできたかも」とふり返ってしまったり、
「今年ももう半分過ぎた」と、どこか焦りを感じることもあるでしょう。
でも、わたしたちはきっと、「変わりたい」だけじゃなく、
「やさしくありたい」とも願っているのではないでしょうか。
だからこそ、7月は「焦らず変わる」という選択をしてみませんか。
本日は、「7月のやさしい目標の立て方」というテーマで綴っていきます。
焦らなくていい理由
目標を立てるとき、わたしたちはつい、
「早く達成しなければ」
「努力して変わらなければ」と、
自分を追い込んでしまいがちです。
でも、変化は本来、とても静かで穏やかなものです。
春の木々が、ある日ぱっと芽吹くように見えて、
実はその根っこではずっと前から準備が進んでいたように、
私たちの内側でも、小さな変化の芽はじわじわと育っているのです。
焦りはときに、やる気のような顔をしてやってきます。
でもそれは、自分を急かす燃料になってしまうこともあります。
「今すぐ変わらなければならない」というプレッシャーではなく、
「わたしのリズムで変わっていけたらいいな」と思えるほうが、
ずっと健やかで、やさしい成長につながるはずです。
7月の“やさしい目標”って?
7月は、夏のはじまり。
空気も陽射しも少しずつ変わり、日常にも変化が訪れます。
だからこそ、「こうならなきゃ」ではなく、
「こうだったら心地いいな」という目線で目標を立ててみませんか。
たとえば――
- 朝、カーテンを開けて深呼吸をする
- 湿気が多い日は、自分にやさしい飲みものをいれる
- スマホから少し離れて、静かな時間をつくる
- 疲れた日は、「よくがんばったね」と声をかけてあげる
そんな風に、自分のために小さな“よろこび”や“休息”を届けるような目標。
それが「やさしい目標」です。
これらは達成するために努力を求めるものではありません。
むしろ、自分に戻るための「足場」になるようなものです。
やさしい目標の立て方 3ステップ

ここからは、実際に“やさしい目標”を立てるときのヒントを、
3つのステップに分けてご紹介します。
ステップ①:自分の“今”をふり返る
まずは立ち止まり、「最近どんな気持ちで過ごしていたか」をふり返ってみましょう。
- どんなときに心がふっと軽くなった?
- 逆に、何が続くと疲れてしまった?
- 今、何を大事にしたいと感じている?
こんなふうに、自分の声にそっと耳を傾けることが、
目標を立てるうえで一番大切な土台になります。
ステップ②:ひとつだけ、小さく決める
あれもこれも変えたい、という気持ちになることもあるでしょう。
でも、やさしい目標は「ひとつだけ」で大丈夫です。
たとえば――
- 「週に1回、好きな本を読む時間をとる」
- 「帰宅したら、5分だけ音楽を流してぼーっとする」
- 「夜、お気に入りのカップでお茶を飲む」
生活にすっとなじむような、
でも心が「うれしい」と感じられるものを選んでみましょう。
ステップ③:“できたらOK”のルールにする
「毎日必ず」「ちゃんと続けなきゃ」と思うと、
せっかくの目標がプレッシャーになってしまいます。
だからこそ、**“できたらOK”**をルールにしましょう。
できなかった日があっても、自分を責めない。
できた日は、「今日のわたし、ちょっといい感じ」と、
やさしく認めてあげる。
続けることより、気づいてあげること。
それが、この7月の目標のいちばん大事な意味です。
やさしく変わる人は、ちゃんと前に進んでいる

急に変われる人は、たしかにすごいかもしれません。
でも、やさしく変わる人も、しっかりと前に進んでいます。
変化にはスピードよりも、継続が必要です。
そして継続には、やさしさが必要です。
自分にムチを打たなくても、
今日を少しでも心地よく過ごす工夫を重ねていくことで、
わたしたちは確実に変わっていけます。
7月の一歩は、そのためのあたたかな土台となってくれるはずです。
まとめ
この記事のポイントをふり返ります:
- 7月は、焦らず変わるという視点を大切に
- “やさしい目標”は、自分をいたわるための小さな習慣
- 目標は「ひとつだけ」「できたらOK」で十分
- 大事なのは、自分を責めず、認めてあげること
新しい月のはじまりは、なにかを変えたくなるものです。
でも、変わることよりも、
「やさしく自分と向き合うこと」こそが、
本当の意味での成長につながっていくのではないでしょうか。
どうかこの7月が、
自分らしいペースで前に進む、静かで美しい時間となりますように。