
なんだか、からだが重たい。
眠気が取れない。頭もぼんやりしていて、やる気が湧かない——
そんな日が、この時期にはふえてくるように思います。
6月の終わり、梅雨明けが近づくころの空模様は、
晴れたり曇ったり、雨が降ったりと気まぐれです。
そのたびに気圧が上下し、わたしたちの心や身体にも、
じわじわと影響を与えているのかもしれません。
そんな季節には、暮らしも“気圧に負けないかたち”にやさしく変えてみるのが一つのヒントです。
しんどさを我慢したり、「自分が弱いせいだ」と責めるのではなく、
今の自分に合う「ゆるめ方」を暮らしのなかにそっと取り入れていく。
本日は、「梅雨明け前にやっておきたい、気圧に負けない暮らしかた」というテーマで綴っていきます。
良かったら参考にしてみてくださいね。
気圧に負けやすい季節の、心と身体のサイン
朝起きたときからすでに重たい。
頭がずーんと痛かったり、首や肩が凝っていたり。
なにをするにも身体が重く、ぼんやりしたまま1日が過ぎていく。
そんな状態が続くと、つい「気の持ちようかも」と考えがちですが、
これは「気圧」による変化が原因であることも多いのです。
気象の変化に敏感な体質の方にとって、
梅雨の終わりから夏のはじまりにかけては、特に心身のバランスを崩しやすい時期です。
自律神経が乱れ、疲れが取れにくくなったり、
気持ちも不安定になったりするのは自然な反応ともいえます。
不調の出方は人によってさまざまで
頭痛が強くなる人もいれば、気持ちがふさぎこんだり、眠気が続く人もいます。
私は、特に方が物凄く凝っていることが多く、そのせいで身体が重く感じます。
同じように見えて、感じ方も対処法も違っていいのです。
「みんなは平気そうなのに、自分だけしんどい」と感じるときは、
比べるのではなく、“自分に合ったペース”をそっと見つけていくことが、
何よりのケアになるのだと思います。
だからこそ、まずは「そういう時期なんだ」と気づくことが、回復への第一歩なのだと思います。
「ととのえる」より「ゆるめる」くらいがちょうどいい

よく「整える暮らし」と聞きますが、気圧の不安定なこの時期に大切なのは、
整えようとするよりも、“ゆるめる”という意識です。
たとえば、お風呂にゆっくりつかること。
シャワーだけで済ませがちな季節ですが、
ぬるめのお湯で10分ほど湯船に浸かると、自律神経のバランスが整いやすくなります。
朝、窓を開けて深呼吸をするのもおすすめです。
ほんの1分だけでも、酸素をゆっくり取り入れて呼吸を整えることで、
脳や身体がリセットされるような感覚があります。
また、知らないうちに冷えている首まわりを、
ネックウォーマーやストールで温めるのも意外と効果的です。
冷房のきいた室内では、うっかり身体の深部が冷えてしまうこともあるからです。
飲み物も、カフェインよりはカモミールやミントなどのハーブティーを選ぶと、
からだも気分もやさしくほぐれていきます。
頑張るために「整える」のではなく、頑張りすぎないために「ゆるめる」。
その感覚が、今の季節にはちょうどいいのかもしれません。
暮らしの中に「ゆるむ場所」をつくる
忙しさや雑音に囲まれていると、心も身体も緊張状態が続いてしまいます。
だからこそ、自分の暮らしのなかに
「ふっとゆるめる場所」を用意しておくことがとても大切です。
たとえば、家に帰ったらまず、締めつけのない部屋着に着替えること。
私は、まずこれをいつも意識しています。
身体の感覚がリラックスするだけで、呼吸も深くなります。
また、テーブルの上にたくさん物が置かれていると、視覚的な情報で脳が疲れてしまいます。
ときどきリセットして、1日の終わりには「お茶と本だけ」のように、
必要なものだけを置いてみるのもおすすめです。
さらに、香りの力を使うのもいい方法です。
ラベンダーやベルガモットの精油をほんの少し枕元に垂らすだけでも、
深い休息へと誘ってくれることがあります。
そして、疲れを感じているときは、人づきあいやSNSとの距離感を見直すのも大切です。
すこし返事が遅くなっても大丈夫。
無理に付き合い続けるより、自分を回復させる時間のほうがきっと必要です。
まとめ

梅雨明け前のこの時期は、気圧の影響で心身にさまざまな揺らぎが起きやすいタイミングです。
- 頭痛・肩こり・だるさなどは、気圧のせいかもしれない
- 「整える」よりも、「ゆるめる」意識で自分にやさしく
- 湯船、深呼吸、首元の温め、カフェインを控えるなどの小さな工夫
- 視覚・身体・香り・人間関係、それぞれに“休める場所”をつくる
- 自分を責めず、「こういう季節だから」とやさしく受けとめること
夏本番の前に、すこし立ち止まって、自分のペースを見つけておきましょう。
気圧に負けない暮らしかたとは、**“がんばらずに、今の自分をいたわること”**なのかもしれません。